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善徳女王 6 靴 [雑感]

花郎や郎徒は、ブーツを履いている。
流人のピダムは、カンフーシューズのようなものを履いている。

一度、ピダムが人を制止するのに足を出したとき、
靴底が映像に映った。
溝のあるゴムのように見えた。
それはないだろうと思った。
別に粗探しするわけでなく、
7世紀の新羅ではどんな履物を履いていたのか気になった。

革靴はあったみたいだ。
牛皮を煮詰めると固くなり、鎧や靴に使えるようだ。
日本にも7世紀頃に靴はあったらしい。
履や沓というらしい。
そう言えば、蹴鞠のときは沓を履いている。

靴のゴム底の歴史は浅いようだ。
とりあえず、ヨーロッパにゴムを紹介したのはコロンブス。
15世紀のことだ。
ハイチ島で原住民の子どもがゴムボールで
遊んでいるのを見て、驚いたそうだ。
で、その後2世紀はたいして工業としては発展せず、
1839年、チャールズ・グッドイヤーという人が、
弾性のある丈夫なゴムの作り方を発見したそうだ。
それから、20世紀前半にゴム底の靴が造られ出し、
ビートルズが履いたりして普及したみたい。

3000年以上前のマヤ文明、メゾアメリカ文明では
天然ゴムを多用していて、いろいろな道具に使ったらしい。
これは、新羅とは遠すぎて関係ない。
シルクロードがあったとしても、
ハイチ島から西域にゴムが伝わって、
中国を経て日本や新羅にゴムが伝わってはいないだろう。
正倉院に、ゴム製品はないようだし。

ところで、第15代風月主を決める比才の時にも、
ピダムの足が大写しになる。
この時は、ブーツを履いているが、やはりゴム底だ。
本体部分はかなり柔らかい革でできていそうだ。
縫い目はどう見てもミシンで縫われている。
そりゃあ、俳優としてあの動きをするためには、
相当柔らかい革でないと、動きにくいだろう。

ここであの疑問また浮かぶ。
川の中で戦さをしたら、
靴の皮が水を吸って重くなり、
また乾くのに時間がかかるから、
メリットはないみたいだ。
水虫になりそうだし。
俳優が演じるにしても、
川の中を走ったり剣をふるったりするのは、
大変だっただろう。


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