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善徳女王 3 軍団 [雑感]

善徳女王になるトンマンは、
初めは男装をして、郎徒(ナンド)という
兵士の訓練を受ける。

この兵士軍団は、花郎制度と言い
史実では、真興(チヌン)大帝のとき(576年)制定され、
10世紀ころまで続いたらしい。

貴族の子弟が幼い頃から
花郎(ファラン)という頭目となり、
手下=郎徒を集めて、自分の軍団を作るという制度だ。
軍団には、かっこいい名前が付けられている。
龍華香徒(ヨンファヒャンド)
飛天之徒(ピチョンジド)
青龍翼徒(チョンニョンイクド)
白虎飛徒(ペッコビド) などなど
花郎は、トップエリ―トだから、
軍事訓練だけでなく、音曲、道義も習う。

エンターテイメントとして見ると、これはジャニーズのよう。
可愛らしい男の子たちが、ユニットで行動している。
主人公が郎徒時代は、毎回彼らが踊る場面が出てくる。
踊るというと軍事訓練ではないが、
軍事訓練の結果として、王侯貴族の前で
新体操の団体競技のような演武を見せてくれる。
女性視聴者は、楽しめる。

精神史的には、忠誠という概念を植え付ける制度。
花郎に対して郎徒は、命を投げ打つという精神構造を
幼い頃からの主従関係で培っていくようだ。

花郎制度は原始社会によく見られる男子集会所
(メンズハウス)の性質を特徴としている。
(Wikipedea)
という事だが、新羅、百済、高句麗が
常時戦闘態勢にあった時代に、
国の兵力を組織的に育成する機関として
真興大帝が考え出した制度なのだろう。

花郎の主は、王女様である。
だから、王女様の命令に従わねばならないが、
貴族の子弟であるので、
自分の親の派閥の動きに従って行動したりもする。
貴族にも大貴族、中小貴族、豪族などがいて、
ドラマの後半、それぞれが派閥に分かれる。
ミシルは王族に対抗する貴族のトップにいるが、
大貴族の花郎たちと中小貴族、豪族の花郎たち
それぞれが親たちの派閥に分かれて睨み合う。
納得のできる組み合わせになっている。

王権の強化に努める善徳女王。
国造りの時代なのだ。
そこに百済・高句麗という外敵との関係も絡んで、
国内の勢力争いと国の存続のための協力と
入り乱れる関係が面白い。
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