オタマジャクシ と らんちう １

たくさんいたオタマジャクシが次々とカエルになり、
近所の池に逃がした。
ただ１匹だけ、いまだに体長が３cmくらいのが残っている。
カエルになれるのかと心配している。

他のオタマジャクシといるとき餌をやると、
一緒についばんでいたが、餌のかつお節ではないところをつつく。
目が見えないのかと思ったときもある。
今は餌をやるといつの間にかなくなっているから、
食べているようだ。

みどり藻も食べつくされてきたので、
新しい藻を買いに行った。

１匹だけでかわいそうだという気がしたので、
魚を入れようかと思った。
小さくて攻撃性のないやさいい魚がいい。
彼のオタマジャクシは気弱で優しい気質なような気がする。
オタマジャクシに性格があるとしたらだが。

発砲スチロールの入れ物の中に灰色の小さな魚が
たくさん泳いでいた。
メダカにしたら、ちょっと太っている。
熱帯魚屋の店主に名前を聞くと「らんちう」。
6月生まれ。
まだまだあかちゃんだ。

１匹、２００円。
大きくなると10cmくらいになるそうだが、
オタマジャクシが大きくなるのに3ヶ月くらいかかるとしても、
まあ、急にはそんなに大きくならないだろう。
金魚としてはやさしいそうで、他の金魚と一緒に入れては
いけないそうだ。

オタマジャクシなら、一緒でもいいだろうと売ってくれた。
おまけだと言って、２匹くれた。

家に帰って、オタマジャクシの水槽に入れた。
元気に泳いでいる。
ただ、オタマジャクシには気の毒なことをした。
１匹だけの時は、あちこち泳ぎ回っていたが、
らんちうと一緒になったら、藻の中でじっとしている。

なんとか仲良く同じ水槽の中で育ってほしい。

あまりうまく撮れてはいないが、「らんちう」のあかちゃん。

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