らんちうは、だんだんと金魚らしい色になってきた。
相変わらず落ち着きなく動きまわっているが、
餌を探しているのだとすると、生命力の強い個体だ。

そう言えば、餌の赤虫をやろうとする時、
水の中につかった私の指をつついてきた時があった。
なんとまあ、警戒心のない魚だ と思ったが、
生まれた時から水槽の中で餌をもらって生きてきているのだから、
警戒することを覚えることはなかったのだ。

オタマジャクシはカエルに近づいてきた。
口は今はオタマジャクシが餌を食べる分しか裂けていないけれど、
だんだんカエルの口のように裂けてくるのだろう。
手が生えてくるだろう所が膨らんできた。
足はすっかりカエルらしくなった。

他の兄弟たちより1ヶ月遅れだけれど、カエルになれそうだ。